「iPhone/iPad in Medicine:医療3.0」開催 アップルストア銀座

来る9月25日(土)、アップルストア(銀座)において、iPhoneおよびiPadの診療現場および医薬学教育における活用事例を紹介するセミナー「iPhone/iPad in Medicine:医療3.0」を開催します。大盛況に終わった第1回(4月10日)に引き続き、第2回の今回は、実際にiPhoneおよびiPadを活用し現場の変革を起こし始めている、ドクター7名がその活動をご紹介します。

22万を超える圧倒的な数のモバイルアプリ群、さらに洗練された機能と汎用性、マルチメディアコンテンツとのつながりを直感レベルまで身近に感じさせるユーザビリティ、様々な分野の開発者が参入しやすい開発プラットフォーム、企業レベルの高いセキュリティを実装したiPhoneおよびiPad。

これらデバイスを導入することで引き起こされる、医療従事者の生産性の向上、医療機器・システムの低価格化、医薬学教育の高速化と進化。急速に超高齢化社会へ突入する日本において、医療人財不足、財政を破綻に追い込む膨大な医療費、地域医療崩壊、これら国家的課題の解決案を若き医療従事者が自ら提示し、日本医療を新しい時代に向けて脱皮させ、進化させ、世界に誇るレベルに昇華させる、という「”医領”開放:医療3.0」という構想をこのセミナーを通してご紹介していきたいと思っております。

医師・看護師・薬剤師・他コメディカル、その他iPhoneやiPadが日本の医療に起こしている変化にご興味のある方のご参加を、お待ちしております。

【主催・司会進行】

神戸大学大学院医学研究科内科学講座特命講師 杉本真樹

【ご注意】

当日はUSTREAMなどの配信は行いません。
また配信等の行為はお断りいたします。

【受付方法】

参加無料。参加される方はアップルのウェブ予約ページから、ご登録ください。
前回、アップルストア銀座3Fセミナールーム(80名)に200名ほど参加頂きましたので、今回も混雑が予測されます。早めのご来場が宜しいかと思います。

【当日スケジュール】

◯18:00 開場・受付開始

◯18:00-18:30 ビデオレター放映

1. 新サービスの発表:次世代型医学教育支援プラットフォーム MALS (Medical Active Learning System)

株式会社ケアネット医療コンテンツ部長 (医師) 姜琪鎬氏

2. 次世代型薬剤師の教育ツールとしてのiPhone/iPad:医療従事者が作る、iOSアプリの可能性

一般社団法人 在宅療養支援薬局研究会 理事長
ファルメディコ株式会社 ハザマ薬局 代表取締役社長
外科専門医 狭間 研至先生

◯18:30-18:45 開会・基調講演

iPhoneとiPadが変革する診療現場と医薬学教育:「”医領”開放構想:医療3.0」

神戸大学大学院医学研究科内科学講座特命講師 杉本真樹

閉鎖的な医療界はこれまで高度な医療機器や情報システム・医学的知識・医療技術などが、医師や医療関連企業により独占化され、医療鎖国と呼ばれる聖域意識を生んだ。いま”医の聖域”と一般社会の壁を壊す必要があり、これを“医領”解放構想と呼ぶ。ユビキタスICTの導入は、医学知識・医療技術・医療健康情報の共有と、医療クラウドを代表としたグローバル活用できるインフラ構築により、長らく続いた“医領”鎖国を解放し、豊かな健康社会を実現する鍵となると考えている。オープンソース医療画像解析プロジェクト”OsiriX”の開発から, 汎用コンピュータと携帯情報端末による救命救急医療・災害ヘリ・ロボット遠隔手術への医療情報通信活用事例など、ユビキタスICT医療を包括する。

◯18:45-19:00

次世代型薬剤師の教育ツールとしてのiPhone/iPad:医療従事者が作る、iOSアプリの可能性

一般社団法人 在宅療養支援薬局研究会 理事長
ファルメディコ株式会社 ハザマ薬局 代表取締役社長
外科専門医 狭間 研至先生

薬局事業を行う弊社は、本年6月に聴診体験が気軽にできるiPhone向けアプリ「タッチde聴診」、8月に医療従事者、医療系学生を対象としたiPad向けアプリ「基礎から学ぶバイタルサインHD」を全て内製化してリリースした。なぜ、外科医が薬剤師、看護師、SE、デザイナーと共に薬局を運営し、iPadを活用して薬剤師にバイタルサインを教え、iPhone/iPadアプリ開発に取り組むのか。その現状とねらいを解説する。

◯19:00-19:15

研修医が習得すべき外科的手技の教育で活用するMacとiPad、若き外科医が挑戦する外科的手技習得のための新たな形:”外科医の目”をどう獲得するのか

済生会栗橋病院外科医長 網木学先生

現在、研修医が習得すべき外科的手技の学習方法は医学書が中心である。しかし、研修医の理解には個人差があり、特に解剖のイメージに関してはその差が特に大きいのが現状であった。一方で、安全に手技を遂行するためには、十分な解剖のイメージが不可欠である。そこで、済生会栗橋病院ではOsiriXやiPadを活用して、手技に熟達した指導医の「目」から見る解剖イメージを研修医と共有する試みを開始した。その現状や、それらをベースとしたiPadアプリの開発状況について解説する。

◯19:15-19:30

iPhoneがもたらす新時代のグリッド型 臨床研修:Resi-Share Pyramidを使った研修医教育の実践報告

医療法人社団 淀さんせん会 金井病院理事長 金井伸行先生

臨床研修において先進的な取り組みを行っている病院での、知識共有の実例とその効果を紹介する。また、iPhoneが研修医の学習ツール、指導医の教育ツールとしてどのような役割を期待できるかについて、飯塚病院、音羽病院、丸太町病院を結んで行われているスライド共有システム「Resi-Share Pyramid」の実証実験を通じて考察し、研修医が実践的臨床能力を主体的に習得できる新時代の臨床研修のあり方を提言する。

◯19:30-19:40 休憩

◯19:40-19:55

iPhoneを利用した地域連携カルテの構築

医療法人社団プラタナス 桜新町アーバンクリニック院長 遠矢純一郎先生

在宅医療は地域の多職種との強い連携なしには成り立たない。急性期病院との連携はもとより、とくに重要なのは訪問看護師、ケアマネジャー、ヘルパー、リハビリ、薬剤師らとの”日常的な連携”である。この連携の不調は在宅医療の大きな障壁となる。今回我々はiPhoneとクラウド型グループウエアを組み合わせて、地域連携のための情報共有システムを構築した。iPhoneと汎用システムを用いることで可能となった安価で実現力のある取り組みを紹介する。

◯19:55-20:10

iPad導入による日常診療の業務効率と医療の質改善への取り組み

習志野台整形外科内科院長 宮川一郎先生

地域密着型クリニックでは、プライマリーケアを担うため受診数が多く、短い診察時間と長い待ち時間が生じている。そこで、より確実な問診とカルテへの転記作業の軽減を図る目的で iPadによる問診票を始めている。同様に疾病や治療説明のインフォームドコンセントやインフォームドチョイスを口頭や既存パンフレットからiPadを用いたレントゲンや動画の説明を行う事で、短時間で理解しやすい説明を目指し、診察時間の効率化を図る試みを行っている。これらの紹介と今後の可能性について提言する。

◯20:10-20:25

新しい脳卒中医療への取り組み〜i-Strokeの開発と活用への挑戦〜

東京慈恵会医科大学脳神経外科 高尾洋之先生

脳卒中は脳の血管が詰まるか破れるかの病態で、脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳の血管が破れる「脳出血」及び「くも膜下出血」の事である。近年は脳卒中に対して治療方法がめざましく進歩している。我々は患者を一人でも多く助けるために脳卒中治療補助システムとして、iPhone/iPadの様な携帯端末で動くi-StrokeというiOSアプリを開発した。2010年7月より実際に病院で運用されており、その有用性について解説する。

◯20:25-20:45 質疑応答・閉会